時を表す前置詞は、TOEIC Part 5で安定して出題される分野であり、多くの学習者が不本意に失点しやすい分野でもあります。理由は単純で、4つの選択肢がどれも文法的には成立する前置詞であることが多く、後ろの時間表現と意味が合うのは1つだけだからです。この記事では、特に間違えやすい組み合わせをまとめ、数秒で答えを選ぶための手がかりの見方を紹介します。
Part 5で時を表す前置詞はどう出題されるか
Part 5は、短い1文の空所を埋める30問です。時を表す前置詞の問題は、空所の直後に時間表現があり、選択肢が(A) by、(B) during、(C) since、(D) atのように4つの前置詞になる形が典型です。文全体を訳す必要はほとんどありません。次の2つの手がかりで十分です。
- 空所の後ろの時間表現が、時点(9 a.m.、Monday、2019)か、期間(three years、two weeks)か、出来事(the conference、the renovation)か。
- 文中の動詞の種類と時制。動作が続くのか1回で完了するのか、現在完了か未来か。
この2点を押さえれば、以下は各前置詞にラベルを貼る作業にすぎません。
in、on、at:時点の細かさで選ぶ
この3つは時点とともに使い、「小さい単位から大きい単位へ」と覚えます。
- at:具体的な時刻や一点を表す。at 9:30 a.m.、at noon、at night、at the end of the month。
- on:日にちを表す。on Monday、on March 3、on the morning of the event。
- in:より長い期間を表す。in July、in 2026、in the summer、in the morning。
The quarterly meeting will begin at 9:30 a.m. on Thursday.
訳:四半期ごとの会議は木曜日の午前9時30分に始まります。
間違えやすい点として、in the morningと言いますが、曜日や日付がつくとonに変わります(on Monday morning)。また、inは期間とともに使うと「〜後に」の意味になり、in two weeksは2週間後にはじめて起こることを表します。この点はwithinの項でもう一度扱います。
byとuntil:どちらも「まで」だが意味は別物
出題頻度が最も高い組み合わせです。見分け方は動詞を見ることです。
- byは「遅くとも〜までに」。1回で完了する動作と使います。submit、send、complete、finish、arrive、register など。
- untilは「〜までずっと」。その時点まで続く動作や状態と使います。stay、remain、wait、work、be open など。
All expense reports must be submitted by the 5th of each month.
訳:すべての経費報告書は、毎月5日までに提出しなければなりません。
The help desk remains open until 8 p.m. every weekday.
訳:ヘルプデスクは平日毎日、午後8時まで開いています。
逆にしてみてください。「submitted until the 5th」は、提出が継続する動作ではないので不自然です。「remains open by 8 p.m.」も、営業中は継続する状態なので誤りです。覚えておきたい応用が否定文です。The report will not be released until Monday は「月曜日になってはじめて公開される」という意味です。releaseは1回で完了する動詞ですが、否定文になると「まだ〜ない」という状態を表すので、untilを使います。
for、during、since、over、throughout:期間を表す
このグループは期間や時期とともに使い、それぞれに決まったラベルがあります。
| 前置詞 | 後ろに来るもの | 例 |
|---|---|---|
| for | 数量のある長さ | for three years |
| during | 名前のある出来事や時期 | during the conference |
| since | 開始時点。動詞は現在完了 | since 2019 |
| over | 最近の期間。past/last とよく使う | over the past five years |
| throughout | 期間の全体を通して | throughout the year |
典型的な落とし穴がforとduringです。空所の後ろが数字+時間の単位(three days、two hours)ならfor、出来事を表す名詞(the renovation、the interview、the flight)ならduringです。「during three days」は誤りです。
Ms. Tran has managed the Seoul office since 2018.
訳:トラン氏は2018年からソウルのオフィスを管理しています。
has managedやhave increasedのような現在完了が文中にあれば、sinceかforを優先して考えます。現在完了には開始時点か期間が必要だからです。sinceの後ろは時点(2018、last June)、forの後ろは長さ(six years)です。
Over the past five years, the company has opened twelve new branches.
訳:過去5年間で、同社は12の新しい支店を開設しました。
within、in、after、before:「〜以内」と「〜後」は別
返金、保証、返信期限などの通知では、TOEICでwithinがよく使われます。
- withinは「〜以内に」。その期間を超えないことを表す。within seven days。
- in+期間は「〜後に」。in seven days。
- after+時点や出来事は「〜の後で」。after the meeting。
- before+時点や出来事は「〜の前に」。before noon。
Customers may request a replacement within seven days of delivery.
訳:お客様は、配達から7日以内に交換を依頼できます。
文の意味が「この期間より遅れない」(期限や期間限定の権利)ならwithin、「その時になってはじめて起こる」ならinが答えになります。
単語の意味以外の2つの落とし穴
落とし穴1:前置詞か接続詞か。 before、after、since、untilは前置詞にも接続詞にもなりますが、duringは前置詞のみ、whileは接続詞のみです。空所の後ろを見ます。
- 名詞またはV-ingが来る:前置詞が必要(during、before、after)。
- 主語と動詞を備えた節が来る:接続詞が必要(while、when、before、after)。
Please keep your phone silent during the presentation.
訳:プレゼンテーションの間は、携帯電話をマナーモードにしてください。
Please keep your phone silent while the presentation is in progress.
訳:プレゼンテーションが行われている間は、携帯電話をマナーモードにしてください。
落とし穴2:決まった表現。 on timeは「時間どおりに」、in timeは「間に合って」です。at the end ofは期間の終わりの一点を指し、by the end ofは期限を表します。これらは1語ずつ推測せず、ひとまとまりで覚えます。
1問20秒の手順
- 空所の後ろの時間表現に下線を引き、時点か、期間か、出来事かを自問する。
- 動詞を見る。継続か1回で完了か。現在完了か未来か。
- 上のラベルに照らして、明らかに合わない選択肢を2つ消す。
- 残った選択肢で文を読み直す。空所の後ろが節なら、前置詞か接続詞かも確認する。
この手順を使えば、Part 5で1問あたり約20秒のペースを保てます。答えを選ぶのに十分な情報が揃っている問題で、長く立ち止まらずに済みます。
確認問題:4問
解説を見る前に、まず自分で答えを選んでみてください。
Visitors must not take photographs ____ the guided tour. (A) while (B) during (C) until (D) since
訳:見学者は、ガイド付きツアーの間、写真を撮ってはいけません。
The new policy will take effect ____ the end of the quarter. (A) at (B) for (C) during (D) since
訳:新しい方針は、四半期末に発効します。
Employees can reach the manager ____ 5 p.m. on weekdays. (A) by (B) until (C) within (D) during
訳:従業員は平日の午後5時まで、マネージャーに連絡できます。
Sales have grown steadily ____ the last three years. (A) at (B) over (C) until (D) by
訳:売上は過去3年間、着実に伸びています。
答え:
- (B) during. 空所の後ろは出来事を表す名詞(the guided tour)なので、前置詞のduringが必要です。whileは接続詞で、後ろに節が必要です。
- (A) at. 「at the end of the quarter」は、期間の終わりの一点を表す決まった表現です。
- (B) until. 「reach the manager」は、在席している間ずっと続く状態と考えられ、文意は午後5時までマネージャーがいるということです。
- (B) over. over the last three yearsは最近の期間を表し、現在完了(have grown)と一緒に使います。
間違えた問題は、答えだけを覚えるのではなく、その答えを正解にしたラベル(出来事、長さ、期限、継続する状態)を書き留めてください。次回は単語が変わっても、ラベルは同じだからです。Part 5をタイプ別にさらに練習したい方は、Toey TOEICをご覧ください。
Frequently asked questions
TOEIC Part 5で、byとuntilはどう違いますか?
byは「遅くとも〜までに」で、submit、send、completeのような1回で完了する動作と使います。untilは「〜までずっと」で、stay、remain、be openのような継続する状態と使います。文中の動詞を見るのが最も早い見分け方です。
forとduringはいつ使い分けますか?
forは for three years や for two hours のように、数量のある長さと使います。duringは during the conference や during the renovation のように、名前のある出来事や時期を表す名詞と使います。
期間を表すとき、withinとinはどう違いますか?
within seven days は「7日以内に」で、その期限を超えないことを表します。in seven days は「7日後に」はじめて起こることを表します。返金、保証、返信期限の通知では、withinがよく使われます。
TOEICの問題でduringとwhileはどう見分けますか?
duringは前置詞なので、後ろに名詞や名詞句が来ます(during the meeting)。whileは接続詞なので、後ろに主語と動詞を備えた節が来ます(while the meeting is in progress)。
Part 5の時を表す前置詞の問題は、どのくらいの時間で解くべきですか?
約20秒で十分です。空所の後ろの時間表現に下線を引き、時点・期間・出来事のどれかを判断し、動詞を見て、明らかに合わない選択肢を2つ消し、残りで文を読み直します。
Toey
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