IELTSリスニングの地図問題(map labelling)は、話し手が見取り図の中を案内し、地図上の記号を場所に結びつける形式です。音声が流れ続ける中で頭の中に地図を保たなければならないため、穴埋めより難しく感じられます。対策はシンプルです。問題を読む準備時間で頭の中の地図を作り、方向を表す少数の表現を覚え、答えを探すのではなく話し手の現在地を追い続けます。
地図問題が実際より難しく感じられる理由
多くの問題形式では、聞こえる言葉は読んだ言葉に近いものです。ところが地図問題では空間を表す言葉が使われます。opposite、beyond、to the left ofなどです。脳は言葉を映像に変換し、印刷された地図と照らし合わせます。これをすべてリアルタイムで行います。音声は一度しか流れないので、一箇所で流れを見失うと、話し手が場所を順に移動していくため、続けて三、四問を落とすことがあります。
朗報は、その順序が変わらないことです。設問は話し手のルート順に並んでいるので、出発点さえ分かっていれば、いつでも立て直せます。地図や見取り図の問題は、ビジターセンター、キャンパス、レジャー施設など、一人の話し手が場所を説明する、テストの第2パートでもっともよく出題されます。試験は約30分で40問なので、一問で固まっている余裕はありません。
ステップ1:準備時間で自分の地図を作る
音声が始まる前に、設問を読む短い時間があります。多くの受験者はこの時間に場所の一覧を読みます。代わりに地図を見てください。
- 入口か「You are here」の印を探します。 話し手はほぼ必ずそこから始めます。丸で囲みましょう。
- 方位記号か北の矢印を探します。 なければページの上を北と考え、話し手が方位の言葉を使うかどうかに注意します。
- 動かない目印に名前を付けます。 道路、川、駐車場、湖など。話し手はこれらを目印に使うので、それぞれ一語のラベルを頭の中で付けます。
- ラベルを付ける場所を読みます。 一覧にcafé、gift shop、lecture theatreとあれば、聞き取る名詞が三つ分かります。
- 近くに並ぶ記号に注意します。 AとBが隣り合っていると、「next to the library」のような手がかりは両方に当てはまり得ます。選ぶには二つ目の手がかりが必要です。
この30秒があれば、初めて地図を見たときにはもう話し手が二つ目の角を曲がっていた、というパニックを避けられます。
ステップ2:方向を表す言葉を覚える
大きな語彙力は要りません。必要なのは二十ほどの表現と、位置関係を表すものと動きを表すものの区別です。
位置関係の表現は、ある場所が別の場所に対してどこにあるかを示します。
- opposite、across from、facing
- next to、beside、adjacent to、alongside
- behind、at the back of、in front of
- between、in the corner of、at the end of
- on your left、on your right、to the north of
動きの表現は、話し手がどう進むかを示します。
- go past、walk straight on、carry on until
- turn left at、take the second turning、head towards
- follow the path round to、cross the bridge、go through the gates
一つの文に両方が含まれることがよくあります。次のような文を聞いてみましょう。
Once you've gone past the café, turn right and you'll see it facing the lake.
動きの表現(gone past、turn right)があなたをルートに沿って進ませ、位置関係の表現(facing the lake)が場所を確定させます。前半だけを聞き取って、カフェそのものに印を付けてしまう受験者は少なくありません。
ステップ3:答えではなく現在地を追う
結果を変える習慣はこれです。選択肢を眺めて一致する答えが聞こえるのを待ってはいけません。地図の上に鉛筆を置き、話し手と一緒に動かします。 入口から始め、「go straight ahead」と聞こえたら鉛筆を前へ。「turn left at the fountain」と聞こえたら噴水を見つけて曲がります。
話し手が最後に「and that's where you'll find the gift shop」と言うとき、鉛筆はすでに正しいエリアにあり、そのそばの記号が答えです。鉛筆が地図にない場所にたどり着いていたら、一文前に曲がり角を間違えたということで、次の目印を聞き取れば修正できます。
役立つポイントが二つあります。
- 左右は紙面ではなく話し手を基準にします。 話し手が北へ歩いているなら、左は西です。話し手が屋内から入口を向いているなら、左はまた変わります。画面ではなくルートで向きを決めましょう。
- 聞き逃した答えはすぐ捨てます。 場所を一つ見失ったら空欄のままにして、次の目印で復帰します。引きずると次の問題まで失います。
ステップ4:よくある引っかけに注意する
地図の音声は、小さな言い直しを軸に作られています。次のパターンを予想しておきましょう。
言い直し。 話し手が一つの場所を言い、それを訂正します。
The shop is on the ground floor, in the east wing. Actually, sorry, they moved it last week, so it's now beside the main entrance.
最初の場所は引っかけです。答えは「actually」の後です。文が終わるまで鉛筆を確定させないでください。
名前の出ないラベル。 場所は説明されるのに、地図上の建物が呼ばれない、あるいは似た建物が二つある場合です。このときは、他の場所を割り当てた後にどの建物が残るかを考えます。各記号は一度しか使われないので、消去法は有効です。
隣り合う候補。 二つの記号が並び、最後の一言まで手がかりがどちらにも合う場合です。推測せず、二つ目の手がかりを待ちます。
言い換えられた場所名。 設問はreceptionでも、話し手はfront deskやinformation pointと言うことがあります。場所の名前も他の問題と同じようにパラフレーズとして扱いましょう。言葉は違っても意味は一致します。
ステップ5:定着する練習方法
地図問題をたくさん解くのは有益ですが、力が伸びるのは見直しのときです。一問ごとに次の三つを行ってください。
- スクリプトを開いたまま音声を聞き直し、 方向表現にすべて下線を引きます。聞き逃したものを書き留めます。
- スクリプトをもとに、 白紙の地図コピーに自分でルートを描き、話し手が伝えたかった道筋を確認します。
- 不正解の理由を書き出します。 言い直しの聞き逃し、左右の取り違え、知らない単語など。数問解くとパターンが見え、何を練習すべきかが分かります。
手元に地図がなくても、試験教材なしで同じ力を鍛えられます。建物の短いツアー動画を見て、聞こえた内容から間取りをスケッチします。あるいは、よく知っている場所への道順を英語で声に出して説明します。go past、on your left、facingを自分で口にすると、読むだけでは得られない自動化が進みます。
最後に:落ち着いて臨む
地図問題は、他のどのリスニング問題よりも、落ち着いた順序立てた思考に報いてくれます。話し手はあなたの味方です。論理的なルートをたどり、目印を使い、設問も同じ順序で並びます。準備時間に地図を作り、話し手と一緒に鉛筆を動かし、言い直しを待ち、見失った問題は追わずに手放しましょう。次の三つの練習問題でこれを試せば、違いを実感できるはずです。
Frequently asked questions
IELTSリスニングのmap labellingとは何ですか?
map labellingは、話し手がキャンパスやビジターセンターなどの場所を説明し、印刷された地図や見取り図上の記号を、名前が挙がった場所に結びつけるリスニングの問題形式です。
IELTSリスニングのどのパートで地図問題が出ますか?
地図や見取り図の問題は、一人の話し手が場所を説明するテストの第2パートでもっともよく出ますが、他のパートに出ることもあるため、標準的な問題形式として練習しておきましょう。
地図問題で迷子にならないためにはどうすればいいですか?
音声が始まる前に地図上の出発点を見つけ、話し手の移動に合わせて鉛筆をルートに沿って動かします。答えの記号を探すのではなく、現在地を追い続けてください。
話し手の「左」は自分の左のことですか?
話し手の左は、歩いている方向や向いている方向を基準にしたもので、紙面を基準にしたものではありません。画面の左側と決めつけず、地図上のルートをたどって話し手と一緒に曲がってください。
地図問題の答えを一つ聞き逃したらどうすればいいですか?
空欄のままにして、話し手が次に挙げる目印で復帰します。設問はルート順に並んでいるので、早く立て直せば後ろの答えを守れます。
Toey
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