TOEIC Part 3、4における「隠された意味」とは
TOEIC Part 3(39問、13の会話)とPart 4(30問、10のモノローグ)では、一部の問題が「話し手が何を言ったか」ではなく、「話し手が何をほのめかしているか」を問います。最も一般的な形式は、「What does the man mean when he says, '...'?」または「What does the woman imply when she says, '...'?」です。引用符で囲まれた文は、会話またはモノローグにそのまま登場した文であり、問題文が言い換えたり、単語を変更したりすることはありません。
この形式の問題は、2016年のTOEIC形式更新時に、3人での会話や画像付きの質問(グラフ、請求書、スケジュールなど)とともにETSによって導入されました。これらの追加要素の中で、意図を推測する問題は最も失点しやすい形式です。なぜなら、これは単語を正しく聞き取る能力ではなく、発言のコミュニケーション機能を理解する能力をテストするからです。
この形式が通常のリスニング問題よりも難しい理由
通常の質問(What, When, Where, Why...)では、正解は直接述べられた情報であることが多く、キーワードを正しく聞き取れば答えを選ぶことができます。しかし、意図を推測する問題では、正解は引用された文自体の中にはなく、その直前の文にあります。引用された文は単なる反応であり、その反応の真の意味は、直前に述べられた問題に依存します。
例えば、「Don't worry about it」という文自体には具体的な意味がありません。「私がこの件を処理します」「その問題はもはや心配する必要がありません」「重要でないことに時間を費やさないでください」など、文脈によって意味が変わります。引用された文だけを聞き取り、その前の文を聞き逃してしまうと、間違った選択肢を選んでしまう可能性が非常に高くなります。
隠された意味を正しく特定する方法
以下の2つの習慣は、この形式の問題をより安定して処理するのに役立ちます。
- 会話やモノローグが始まる前に、引用された質問文を読むこと。問題間の読解時間を活用しましょう。注意すべきフレーズを事前に知っておくことで、音声が流れたときに混乱するのを防げます。
- 引用された文を聞いたとき、すぐに頭の中でその直前の文を思い出すこと。それが、引用された文が反応している「問題」です。隠された意味は、2つの文の関係性の中にあり、単独の文の中にはありません。
例示
Woman: I was hoping to get the reports finished by Friday, but the printer's been down all morning. Man: Don't worry about it. I already asked Yuki to handle the printing for us.
日本語訳:女性:金曜日までにレポートを終わらせたかったのですが、プリンターが午前中ずっと故障しています。男性:心配しないでください。もうユキに印刷を頼みましたから。
Question. What does the man mean when he says, "Don't worry about it"?
- (A) He will fix the printer himself.
- (B) The woman's task is no longer at risk.
- (C) He wants to postpone the deadline.
- (D) The reports have already been printed.
日本語訳:男性は「Don't worry about it」と言ったとき、何を意味していますか? 正解:(B) — 彼が他の人に印刷を頼んだため、女性の問題(プリンターの故障で締め切りに間に合わないこと)は解決されました。「心配しないで」は、仕事がもはや危険ではないという意味であり、彼自身がプリンターを修理する(A)とか、レポートがすでに印刷されている(D)という意味ではありません。
よくある3つの誤答の罠
- 直訳の罠: 引用された文をコミュニケーション機能ではなく、辞書的な意味で厳密に解釈してしまうこと。例えば、「don't worry」を一般的な感情的な慰めの言葉と理解してしまうが、実際には特定の問題が解決されたことを確認している場合などです。
- 事実としては正しいが意図が異なる罠: 選択肢が本文中の詳細を正しく述べているが、引用された文がほのめかしていることではない場合。上記の例の(D)のように、印刷について言及しているが、「don't worry」の意図ではない場合などです。




