Summary Completion(要約文の空所補充)は、IELTSリーディングで防げる失点がいちばん多い問題形式だと私は感じています。考え方は単純で、本文の一部を短くまとめた要約文に空所があり、本文中の語を使って埋めます。ところが、本文を完全に理解していても、技術的なルールのせいで点を落とすことがあります。この記事ではその技術的な点を扱い、IELTSリーディングのsummary completionで取れるはずの点を失わないようにします。
語数制限は目安ではなくルール
要約文の上には、"Write NO MORE THAN TWO WORDS from the passage for each answer" や "Write ONE WORD ONLY" といった指示があります。"AND/OR A NUMBER" が付く場合もあります。
この一行は問題の一部として扱ってください。制限が2語なのに3語書くと、意味が合っていても不正解になります。制限は上限なので、2語まで可の場合に1語で答えるのは問題ありませんが、超えることはできません。
制限は同じテストの中でも設問ごとに変わることがあります。ある要約文は1語まで、次の要約文は2語まで、ということもあります。要約文を読む前に、毎回必ず確認してください。
先に要約文を読み、それから本文へ
本文に入る前に、要約文全体をざっと読みます。要約文は本文の一部を圧縮したものなので、話題とアイデアの順番が分かります。各空所の前後の語に下線を引いてください。それが本文で探すときのキーワードになります。
たとえば次の要約文を見てください。
Early settlers relied on the river mainly for ______ and for moving goods inland.
キーワードは "settlers"、"river"、"moving goods" です。答えの語はまだ分からないので、欠けている語ではなく、これらの内容を本文で探します。
まず段落を探し、それから空所の答えを探す
多くのsummary問題では、空所は本文の順番どおりに並んでいます。空所1の答えの位置が分かれば、空所2はほぼ必ずそれより後ろにあり、前にあることはありません。40問を60分で解くうえで、これは大きな時間の節約になります。
キーワードで該当段落を特定し、その段落をゆっくり読みます。本文は要約文をそのまま繰り返すのではなく、言い換えていることがほとんどです。
Early settlers depended on the river chiefly for fishing, and it also served as the route along which cargo travelled to the interior.
要約文の "for moving goods inland" は、本文では "the route along which cargo travelled to the interior" に言い換えられています。答えの "fishing" は、その言い換えのすぐ隣にあります。言い換えを聞き取れるようになれば、答えはその隣に見つかります。
文法から空所に入る語の種類を判断する
語を探す前に、空所にどんな品詞が入るかを決めます。上の例の "relied on the river mainly for ______ and for moving goods" は、"for" の後ろにあり、"and" で "moving goods" とつながっているので、名詞か動名詞が必要です。動詞や形容詞は入りません。
これには二つの効果があります。形が合わない近くの語を選んでしまうのを防げることと、同じ文の中で二つの候補から選べることです。空所に複数形の名詞が必要なら、"settlements" は可能ですが "settlement" は不可です。
語は正確に書き写す
答えは、本文に出てくる形のまま本文から取らなければなりません。文に合わせるために "farmers" を "farming" に変えてはいけません。要約文が別の形を必要としているなら、探している語が違う可能性が高いので、本文に戻ってください。
スペルも採点されます。リーディングには答えを書き写す追加時間がないため、解きながら直接解答用紙に書き、スペルが違えば不正解です。本文から一文字ずつ書き写してください。大文字と複数形も確認しましょう。
数字とハイフン
指示に "AND/OR A NUMBER" とある場合、数字も有効な答えで、本文が使っている形に合わせて数字でも単語でも書けます。見たとおりの形で書き写してください。
ハイフンでつながった語は迷いやすい点です。私が確認したCambridgeの過去問の解答では、"long-term" のようなハイフン付きの語は1語として数えられていました。ただし、これだけに頼らないでください。制限が1語で、答えがハイフン付きなら、1語で収まるもっと適切な語がないかもう一度確認しましょう。
選択肢の語群がある場合
summary問題の中には、語群(たとえばAからI)が与えられ、記号を選ぶ形式があります。これは別のタイプです。書くのは語ではなく記号なので、語数制限とスペルのルールは当てはまりません。
語群には空所より多くの語があり、余分な語は魅力的に見えるように選ばれています。上で述べた文法チェックが最良のフィルターです。まず空所の品詞を決め、別の品詞の語群の語を消します。そのうえで、本文の言い換えと意味を照らし合わせます。
60分で使う手順
summary問題ごとに、私は次の順で進めます。
- 指示の一行を読み、語数制限を確認する。
- 要約文全体をざっと読み、各空所の前後の語に下線を引く。
- 最初の空所に合う本文の段落を探す。
- 空所に必要な品詞を決め、言い換えとその隣にある答えを探す。
- 答えを正確に書き写し、語数を数え、スペルを確認する。
summary問題ごとに時間の枠を決めておきましょう。1分ほど探しても空所の答えが見つからなければ、推測で書いて次に進みます。同じ問題の他の空所がヒントになることがあるからです。
練習のしかた
時間を計って一回分のテストを通しで解き、間違えた問題ごとに、上の5つの手順のどれを飛ばしたかを考えます。私はIELTSの教師ではないので、設問指示の公式な表現は必ずBritish Council、IDP、Cambridgeのサイトで確認しています。
Toeyでは、Cambridge 14〜16のリーディングとリスニングのテストが無料で、採点はすぐに出ます。現時点ではWebのみでモバイルアプリはまだなく、間違えたsummaryの答えを段落ごとに解説する機能もないので、どの手順でつまずいたかを自分でミスノートに記録してください。
確認日:2026年11月1日
Frequently asked questions
IELTSリーディングのsummary completionで1語多く書くと不正解になりますか?
はい。指示がNO MORE THAN TWO WORDSなのに3語書くと、意味が合っていても不正解になります。各設問の前に必ず語数制限を確認してください。
summary completionの空所は本文の順番どおりに並んでいますか?
ふつうはそうです。空所1の答えの位置が分かれば、空所2はたいてい本文のそれより後ろにあります。探す速度が上がり、時間の節約になります。
IELTSリーディングのsummary completionではスペルは重要ですか?
はい。スペルが違う答えは不正解になります。本文から一文字ずつ書き写し、大文字と複数形も確認してください。
空所に合わせて本文の語の形を変えてもよいですか?
いいえ。答えは本文に出てくる形のまま本文から取らなければなりません。形が文に合わない場合は、探している語が違う可能性が高いです。
summary completionに語群がある場合は何が違いますか?
書くのは語ではなく記号なので、語数制限とスペルのルールは当てはまりません。語群には余分な語が多いため、まず各空所の品詞を決め、合わない品詞の語を消してください。
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